世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
プリンのカップに触れて、取ろうとしたが…
はっと我に返り。
プリンから手を離し、急いで冷蔵庫を閉じた。
い、いけないいけない…!!!
こんな時間だし、絶対食べちゃだめだ…っ!!!
食器棚の中からコップを取り出して、水道水を注ぐ。
コップから溢れるんじゃないかと思うくらいに水を入れたら、それを一気飲み。
ごくごくごくごく
とマグカップの中の水を全部喉へと流し込んで、シンクへと置く。
…私がなりたいのは……
腕も、足も、お腹も、余分なお肉がなくて
『貧乳』
って言われないくらいちゃんと胸があって
詩優の隣にいても恥ずかしくない女性。
頭の中で想像して、邪念を追い払う。
お化粧もちゃんと練習して、ヘアアレンジの練習もしないといけない。
詩優の隣にいたいから、ちゃんと頑張ろう。
「…よしっ」
強く自分の両頬を叩いて、気持ちの入れ替え。