世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




プリンのカップに触れて、取ろうとしたが…
はっと我に返り。

プリンから手を離し、急いで冷蔵庫を閉じた。



い、いけないいけない…!!!
こんな時間だし、絶対食べちゃだめだ…っ!!!







食器棚の中からコップを取り出して、水道水を注ぐ。
コップから溢れるんじゃないかと思うくらいに水を入れたら、それを一気飲み。







ごくごくごくごく
とマグカップの中の水を全部喉へと流し込んで、シンクへと置く。





…私がなりたいのは……
腕も、足も、お腹も、余分なお肉がなくて



『貧乳』
って言われないくらいちゃんと胸があって



詩優の隣にいても恥ずかしくない女性。




頭の中で想像して、邪念を追い払う。




お化粧もちゃんと練習して、ヘアアレンジの練習もしないといけない。
詩優の隣にいたいから、ちゃんと頑張ろう。




「…よしっ」




強く自分の両頬を叩いて、気持ちの入れ替え。



< 237 / 839 >

この作品をシェア

pagetop