世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




リビングは行くと思わず眩しくて目を細めた。
明るい電気が部屋の中を照らしていたから。







「花莉!!起きたのか!?」



すぐに聞こえてきたのは大好きな彼の声。
私は目を擦った。




少しずつ明るさに目が慣れていって、やっと…やっと……




私の視界に詩優、京子、倫也の3人がうつる。




フラフラしたまま足を必死に動かして、ぎゅうっと詩優に抱きついた。




「花莉!?」


「詩優っ…詩優っ……詩優…っ」




何度も名前を呼ぶ。
大好きな人の名前を。








「私たちはお邪魔みたいだから帰るわ。お粥は温めて花莉に食べさせてあげてね。
花莉、お大事に」




ぽん、と優しく頭を優しく撫でてくれたのは京子。
それから、




「ひめちゃん、いい夜を過ごしてね~」




詩優とは違う大きな手が私の頭を優しく撫でてくれた。
この手は倫也の手、だろう。





急いで顔を上げると、2人は手を振って部屋を出て行った。





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