世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




ぽすん、と詩優の体が柔らかいベッドの上へと倒れると、膝の上に乗ってる私は彼の上に跨った状態となった。




「…花莉?」




やっと声を出した詩優。
彼はまだ驚いているみたいで、そのあとは何も言わない。




これは、本当に攻めるチャンスだ。




私は詩優に覆い被さるようにゆっくり近づいて。
キス攻撃開始。




おでこに、頬に、唇に。
触れるだけのキスをした。




「花──────っ」



詩優はもう一度私の名前を呼ぼうとしたけど、口を塞いで制す。
詩優の口を塞いだのは、もちろん私の唇。




あつい熱が伝わって、私のドキドキを加速させる。

私の心臓の音、詩優に聞こえちゃう…。
…いや、もう、いっそのこと聞こえてもいい。これだけ詩優にドキドキしてるって伝われば、それでいい。




数秒触れ合ってから、唇を離して。




「…詩優、昨日……キス、100回するって言った」




そう言ってからまた詩優の唇にキス。



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