世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




「まじかー!!
じゃあ複雑な関係じゃね?自分の弟と敵対する暴走族の総長好きになるとか」




倫也の言ってることは真面目そうだが、すごく笑いを含んだ言い方。
…面白がっているのかも。




「これは私の予想だけど、空木姉は知らないんじゃないかしら。自分の弟と詩優が暴走族だっていうこと」




京子がそう言うと、「その可能性が高いな」と言う竜二さん。




「厄介だね~。
でも詩優がひめちゃんのそばにいて離れないみたいだから大丈夫か」




倫也の言葉に「そうね」と京子も同意。
2人の声は少し笑っているようにも聞こえて…やっぱり面白がっていた。












でも、どんなに周りから見られようと詩優は絶対に私のそばを離れなかった。
授業中も、移動する時も。








花莉side.end
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