世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
詩優の頬に触れると目を瞑ってくれた。
…整った顔。
詩優はいつ見ても本当にかっこいい。
ドキドキしながら顔を近づけて、触れるだけの優しいキスを落とす。
「…頑張ってね。怪我しないで……ちゃんと帰ってきたら、ご褒美あげるから」
私は小さな声で言った。
詩優は満足そうに笑って、私のおでこにキス。
「すげぇ頑張る。見てて」
私の頭を優しく撫でてくれて、彼は私の手を取ると階段裏から出て康さんの車まで送ってくれた。