世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「…じゃんけん?」
首を傾げる氷菜。
私もじっと真理亜を見つめる。
「惚気でも、恋の相談でも、なんでもあり!1人ずつ恋バナするんや!!!その順番を今から決めるんやで!!!!」
瞳をきらきらさせる真理亜。
なんだかすごくわくわくしてる。
「な、な、な、な!?わ、私(わたくし)は…な、なにもないですよ!?で、ですのでみなさんのお話を聞かせていただければ……」
氷菜は真理亜にそう言うけど、
「あんたがなくてもうちは聞きたいことがあるんや!!聞かせてもらうで!!!」
と言って強引に話を進めて。
「最初はグー!!!!」
とじゃんけんを始める。
「じゃんけんぽんっ!!!!」
私も慌ててじゃんけんに参加。
出したのはグー。
グーを出したのが4人に、パーを出して勝ったのが1人。
1人勝ちしたのは、明日葉だ。
「やったー!!!!!!!これでシュークリーム星人の話ができるー!!!!!」
明日葉はなんだかすごく嬉しそう。