世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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「うちはずぅっと聞きたいことがあったんや。和泉氷菜!!あんたは、あの姫会のあと相良くんとヤったんか!?」
真理亜の言葉で思い出す姫会。
あの帰り、真理亜は私と氷菜に部屋を譲って泰成さんと帰って行ったんだ。
『花莉は3回目や』
と言われたけど、あの日私たちは何もしなかった。
「じ、実は……まだしてなくて…ですね…」
顔を真っ赤にしながら小さく呟くように答える氷菜。
「なにしとんねんあんたらは!!!!じゃあまだ処女なん!?」
「お、大きい声で言わないでくださいよ…っ!!」
「なんでなん!?好きなオトコとヤりたくならないん!?」
「誰もがみんな真理亜さんみたく破廉恥なわけじゃないんですっ!!!人には人のペースというものが…」
「相良くんは絶対ヤリたいやろ!!!!」
「…っ、わ、私(わたくし)はまだ心の準備ができてないんです…!!それを言ったら大雅くんだってちゃんとわかってくれて…!!
それより花莉さん!!花莉さんたちはあの姫会のあとしたんですか!?」
急に話を振られた私。
ドキッと心臓が跳ねた。