世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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目が覚めると俺の隣に花莉の姿はなかった。
寝起きでよく回らない思考回路。何か嫌な予感がして、必死に頭を回すと榊の顔が頭をよぎる。
…榊は確か、リビングのソファで寝たはず。
平日の花莉は早く起きて、キッチンで弁当を作ってくれるから……
今頃リビングで2人きり、かもしれない。
俺は慌ててベッドをおりて、リビングへと向かう。
足を動かして、リビングについたら目に入ったのは…─────────────。
花莉の後ろ姿と、彼女に顔を近づける榊の姿。
心臓が、止まるかと思った。