世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
詩優に手を引かれるまま足を動かしていくと、
バンッ!!!!!!
と大きな音を立てて開く倉庫の扉。
ま、まさか敵の増援!?
なんて思ったが、倉庫の中に入ってきた人たちを見てひと安心。
倉庫へと来たのは雷龍のみんなだ。
次々に倉庫へと入って、敵を倒していく。
詩優と私も倉庫の扉へと到着すると
「花莉預かっといて」
私は2番隊の和樹さんに預けられて。
詩優はすぐに走って敵の方へと行ってしまった。
気をつけて…
心の中でそう呟いて、私は彼の後ろ姿を見送る。
でも、心配はいらなかったみたいだ。
それから決着がつくまでかかったのは数分。
雷龍は勝利し、空木さんたちも無事。