世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





何の言うことを聞けばいいのか、ドキドキしながら詩優を見つめていたら彼は「じゃあ…」と口を開いて。




「近々、ハンバーグ作って」




聞こえてきた詩優のそんな言葉。




もっと何か…難しい要求をされると思っていたからなんだかびっくり。
返事をせず詩優を見て、瞬きをただ繰り返していたら




「断るのだめだから」




と言う詩優。




「明日作る!!!!」




私は慌てて返事をした。
すると、詩優は嬉しそうに笑って。




「さんきゅ」




…詩優は本当にハンバーグが好きだなぁ。
つくる度に美味しそうに食べてくれるから、つくりがいがある。




詩優が望むならいつでもつくろう

そう思っていたら




「あと、今度俺の行きたいとこに付き合って」




2つ目の詩優の要求。




行きたいとこに付き合う、っていうのはつまり一緒に行くということで…
それはもう……




「デート…?」




声に出して首を傾げると、「そう、デート」と詩優は返す。



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