世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




すると、返ってきたのは…



「あ、意外だと思った?俺と乃愛は二人暮しだからねぇ。夕飯担当は俺なんだ~」




まさかの言葉。




…空木が料理するなんて。
そんな姿は想像できない。




っていうか、空木さんと二人暮し…なんだ。




空木のことを知りたいと思っているわけではないけどなんだか初めて知ることにびっくり。




やがて車はスーパーへと止まって。




「あの、本当にありがとうございました…っ!」




何回もぺこりと頭を下げて車をおりた空木さん。




「シユー、リンヤ、ちっこい雷龍ちゃん、明日こそ雷龍に入れてね~」




続いて車をおりてひらひらと手を振る空木。




「お前は1日頭冷やしてこい」




詩優は空木にそう言って。
車は発進。倫也は大きく手を振って、私は見えるか見えないかくらいのところで小さく手を振った。




最後に車から見えた空木はなんだか嬉しそうに笑っていて…。やっぱりよくわからない人だと思った。






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