世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
寝室の電気を常夜灯にして、布団をかけてくれて。
詩優も隣に寝転んで、寝る体勢。
「おやすみ」
触れるだけのキス。
これはおやすみのキスだ。
……本当はまだ探したいけど…仕方ない。
…寝坊したら嫌だし、今日はもう寝よう。
「…おやすみ」
私も詩優にそう返して、いつも通り彼に抱きついた。すると、すぐに抱きしめ返してくれて。
私は目を閉じて反省。
カードキーの管理をもっとちゃんとしておくべきだった。
そう後悔しても、もう遅い。起きたらちゃんと探して、見つかったら肌身離さず持っていよう。