世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
桜とは気が合うみたいで、話しているうちにすぐに仲良くなって。
中3の夏、俺は勇気をだして桜に人生初の告白。
ほんとはもっと早くに告白したかった。桜を俺だけのもんにしたかったから。
…でも、フラれて、今までのように屋上で話せる関係が崩れることが怖かった。フラれたらもちろんこの関係は終わりだ。
お互い気まずいだけになるから。
それでも勇気をだして告白したのは、気持ちがおさえられなくなったから。
桜の笑顔を見ると抱きしめたくなるし、明日から夏休みで会えなくなる。
もう、気持ちは止められなかった。
緊張と不安でおかしくなりそうになりながら返事を待って……
ようやく口を開いた桜は、なんと、俺の告白をOKしてくれた。
その時、俺と桜の関係が変わった。
ただ屋上で話す仲が、“彼女”に。
俺はこの日、嬉しくて嬉しくて、嬉しすぎて眠れなかった。
だから詩優や竜二に夜中自慢しまくって、次の日は3人で寝不足。