世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





中学を卒業して、少しは落ち着いた。
これもきっと桜と会うことがなくなったから。




遊びを全部やめることは無理だったけど、中学の頃よりも格段に減ったと思う。




全部やめられないのは、俺は承認欲求の塊だから。求められるのは嫌じゃないし、例え嘘の言葉でも俺を満たしてくれる。




やめられないもうひとつの理由としては、可愛い女の子が好きだからだ。
俺は遊んでいる間に気づいてしまった。自分がかなりの女好きだと。




可愛い子は目の保養になるし、ふわふわだし、いい匂いだし、包容力がある。
そんな子たちからちやほやされるのはいい気分だ。




俺はもう二度と恋はしないし、こんなことをしていても傷つく子は誰一人いない。
じゃあ、少しくらいなら遊んでもいいかと思った。




これは俺を構成するうえで必要なこと。
やめるメリットはない。




< 691 / 839 >

この作品をシェア

pagetop