世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




…綺麗な顔。
顔のパーツひとつひとつがもう完璧。




これじゃあモテるのは仕方ない。
こんなにかっこいいんだもん。




女の子から竜二が告白されているのは嫌だけど……。みんなが竜二の良さを知ってくれた、ということよね。




でもやっぱり……告白は嫌だ…。
竜二はいつか可愛い女の子を好きになって、告白を受け入れてしまうかもしれないんだから。





そんな後悔はしたくない。
後悔はしたくないから、もう少しだけ……嘘をつくことを許して…。





竜二との距離を縮めさせて……。





「────では、23ページの問題を4問、やってみてください。わからないところは手を挙げて質問したり、周りの友だちに聞くように」





ちょうど、先生の声が聞こえてきて私はすぐに教科書へと目を向けた。

先生の話は全然頭に入ってこなかったけど、このページは昨夜予習してきたところ。問題のやり方はわかる。





私はすぐに問題に取りかかった。
1問目、2問目をすぐに解いて、3問目から手こずってるフリ。




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