世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ











竜二さんの家はすごく広くてびっくり。
お金持ちなんだと再確認させられた。




お父さんやお母さんがいるのかと変に緊張したが、どうやら誰もいないみたいで…。




今、私たちは2階の部屋を使われてもらっているところ。




「確かここに……」




京子はパソコンを机の上で操作しながら、引き出しを開ける。
それから引き出しの中から取り出したのは、USBメモリ。それをパソコンに接続して、再び素早くキーボードを操作する京子。





「…おい、メガネ」




同じく久我もパソコンのキーボードを素早く操作して、たまにこうして京子を呼ぶ。





「できた?」


「…あぁ」






「じゃあ、あとは雷龍のメンバーの嘘の目撃情報を適当に流しておいて」


「……」




久我はあまり返事はしないし、名前で呼ぶことはないけど、すごく真剣な表情で作業を進める。

京子が任せた仕事はすぐに終わらせるし、久我は優秀なのかも。






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