世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「俺もテツヤとタカシと一緒に行きたかったな~」




空木はそう言いながらお茶を飲む。
哲哉さんと貴詞さんは、私たちをここに送ってくれたあとすぐに行ってしまったんだ。




『ついてく』と何度か空木は言っていたが連れて行ってもらえず、ここで待機。





「そういえばスマホ見てなかったけどカナタたちから連絡きてなかったかなぁ」





空木は思い出したようにスマホをポケットから取り出して、操作。





私は今のその言葉に少し驚いた。
だって…、“連絡きてないか”って言ったんだもん。それって、空木が奏太くんたちと連絡先の交換ができたってことだよね!?





奏太くん、壮くんと空木はまだ微妙な感じだったから連絡先の交換はできずにいたのかと思っていたけど……

交換できたみたいでよかった!!





「にやにやしてどうしたの?ちっこい雷龍ちゃん」




それがなんだか嬉しくて思わず笑っていたら空木に気づかれて。
私も慌ててスマホをポケットから取り出して「なんでもないよ」と返す。




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