世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




それが信じられなくて詳しくお父さんに聞こうとしたら



「な、なんで───────────、っ!」




初めてお父さんに頬を思いっきり叩かれた。




「花莉、もう寝なさい」



優しかったはずのお父さんが急に変わって……
言われたこと、されたことをしばらく理解できなくて私はしばらくその場に立ちつくした。













「何しんてんの?花莉」




次に聞こえてきたのは、義兄である俊の声。
その声で我に返った私は俊に泣きついた。




「俊…っ!!お母さんはどこにいるの!?死んじゃったなんて嘘だよね!?」




さっきの言葉がお父さんの嘘だと…
お母さんはどこかにいると、そう言ってほしかった。




だけど…




「死んだよ」



返ってきたのは聞きたくもなかったその一言。

俊は私の腕を振り払い、私を1人残して去っていった。




優しかったはずの俊までも変わってしまったんだ。



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