世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ






耐えられなくなって、自殺しようかと思ったこともある。
けど、それはできなかった。




私のこの命はお母さんからもらったもの。
お母さんが愛情を注いでここまで私を育ててくれたんだ。




簡単に死ぬことなんてできるわけがない。




辛い決断だったけど、私はどんなことをされても耐えることにした。






何を言われても、何をされても、お母さんのことを思い出して耐え続ける毎日。






高校に入学して、私に生きる希望が増えた。
京子と仲良くなって、友だちに……親友になって。









初めて私を助けてくれる人がいた。




大好きな人。
詩優と出会ったおかげで私はたくさんの人と出会えて……




暴力を振るわれ続ける日々から連れ出してくれた。





それから冬樹くんと再会して、お母さんが生きていることを知って…。





本当に生きていてよかった。
お母さんも、私も。





また会えて、話すことができて、お母さんのご飯を食べられて……本当に幸せ。





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