世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
休憩室にあった自動販売機に行くと、一番最初に目に入ったのプリンシェイク。
これは学校にあるやつと同じやつで、花莉が好きな飲み物だ。
一瞬買おうか迷ったけど、プリンシェイクはやめておいた。
きっと今の花莉はプリンシェイクを飲む気にはならないだろうし、第一それは水分補給としていいものではないだろう。
…水でいいよな。
自動販売機にお金を投入して、天然水を購入。
ガコン、と取り出し口からペットボトルが出てきて取り出そうとしたら…─────────
「夜瀬くんって妃芽乃さんに首輪なんてつけさせてたんだね。
可愛いとは思うけど、やめたほうがいいよ?こういうの、すぐに首が絞まって危ないから」
後ろから聞こえてきたのは女の声。
それも、この声は聞き覚えのある声で。
振り向くと、そこにいたのはまさかの人物。
同じクラスの、関根 菜々子。