世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「…私は関根さんに話しかけてもらえて嬉しかったのに…!!!カラオケに行った時も楽しかったのに……!!私の気持ちを返してよ!!!」


「私はあんなの楽しくなかったよ!!本当は話しかけたくもなかった…!!!」






「もし、詩優が目覚めなかったら……関根さんと俊は人殺しになるんだよ…!!」





何度も何度も叩いて叩かれて、引っ掻いて引っかかれたあとに強制的に竜二さんと倫也に私たちは止められた。




とにかく、私は言いたかったことを全部言った。
話はまとまってなかったけど……





最後に見た関根さんは力が抜けたように座り込んでいて。
「ごめんなさい…」と小さく聞こえてきた声。





関根さんは……詩優にあんなことをしても……それは許されることではないけど……
まだ、詩優のことが好きだったのかもしれない。









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