世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「いこう!!」
ガキの俺が手を差し伸べると、ミニ花莉はその手を掴んで仲良く手を繋ぐ。
仲良くなるスピード早くね?
なんて思いながらも俺は見守っていた。
「おれは、やぜ しゆう!」
「ちゆー…?」
「しゆう!!」
「ちゆ?」
「…まぁ、それでもいいけど……おまえは?名前なんていうの?」
「…ひ、ひめの はなり」
「ひひめの はなり!なに組?」
「…ちがうよ、ひめの はなり、だよ」
「はなり、って呼ぶな!!」
「うん…!!」
それから2人は手を繋いでどこかに走って行ってしまった。
これは、俺の昔の記憶だったりすんのか?
それとも俺の夢?それとも妄想?
考えてもよくわからない。