世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





次に瞬きをした時にはなぜかいきなり周りの景色が変わって。

俺の目の前に、ガキの頃の俺とミニ花莉がいた。




隣に座って、絵を描いているところ…だろうか。




「ちゆー!!見て!!ちゆー、かけた!!」




ミニ花莉は笑顔でガキの頃の俺を呼んで、スケッチブックを見せる。

ミニ花莉の絵はなんだかすごくて、何がどう見えてたのかわかんねぇけど人物の上に王冠がついていた。




…俺をかいてくれた、ってことだよな?
なのに王冠?





「すげぇ!!かっこいい!!」


「ちゆーかっこいいもん!!」






「おれもはなりかけたから見て!!」





ガキの頃の俺がミニ花莉に見せたスケッチブック。
そこにかいてあったのは、


ドレスを着た女の子の絵。





「かわいい…!!!」




それを見てミニ花莉は瞳を輝かせて、拍手を送る。
そこまで気に入ったのだろうか。






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