世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
世界No.1の




花莉side




あの橋の上に行って、ペアリングを探すこと約2時間。
いまだに見つかっていない。




倫也と康さんも探してくれているのに……。
3人で探しても見つからない。




だんだん不安になってくる。
もしかしたら、橋の下───川に落ちてしまったんじゃないか、って。




首につけた詩優のペアリングをぎゅっと握って、神様に祈る。
早く見つかりますように、と。




すると、目に入ったのはキラリと光るもの。
それは橋から落ちるギリギリのところにあって……。




…ペアリング、かも!!




私はすぐに落ちているものの近くまで行ってそれがなんなのか確認。
見てみると、それは確かにピンクのペアリングで…。




「ありました…!!!」




私は大きな声をあげて、一緒に探してくれている倫也と康さんに知らせる。




それから、しゃがみこんで橋からリングが落ちないように慎重に手を伸ばす……。




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