道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~
○○「やましいことがあったからでしょ」
照「違うって、だから......」
勢いのままに話す○○の瞳は、涙で潤み始めていた。
○○「言い訳なんか、聞きたくなかった......」
照「○○」
○○「今回はたまたまご飯食べてるだけだったかもしれないけど」
きっとこれからもこういうこと沢山あるよね。
その度に心の中かき乱されるなんて、私、耐えられない。
そう言った彼女は大粒の涙をこぼしていた。
○○「ごめんね、照くん」
照「待って、○○」
掴んだ腕はあっけなく振り払われて、
○○「さようなら」
その反動で彼女の耳から落ちたイヤリングだけが、部屋に残された。
②