道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~

誕生日にあげた白いニットのセーター。
渡した時、今みたいに目を潤ませて喜んでくれたのは演技だった?
もしかして、今の泣きそうな顔も……。

確証はないのに、1度そう思ってしまうと考えは止まらなくて。

亮平「お前のその顔、もう二度と見たくない」

さっきよりも酷い言葉が口をついて出てしまった。

○○「……ごめん」

○○の目から涙がこぼれる。
あぁ、こんなつもりじゃなかったのに。

○○「りょうへいくん、ごめんね」
亮平「あ、いや、今のは__」
○○「きっと私なんかよりもっと、りょうへいくんの彼女にふさわしい人、いっぱいいるよね」

ポタポタと涙を落としながら荷物をまとめて部屋を出ていってしまった○○。

大ちゃんから"歌詞、できた?"とメッセージが来たのはその直後だった。


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