道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~

大輝×譲らない彼女        ⑥


阿部 Side

譲らない彼女だった。

正確には、ある1点においてだけ、譲らない彼女だった。

そして、それが原因で、俺たちは別れた。

○○「それ歌詞?」
大輝「そう。見る?」
○○「ううん。楽しみにしてる人たちに申し訳ないし」

今日だっていつものように○○が家に来て、
一緒に時間を過ごしていただけだった。
……途中までは。

大輝「これ、みんなで分担して書いてるんだよ」
○○「そうなんだ。メンバーって全員で9人だっけ?」
大輝「うん。今度会ってみる?」
○○「んー、それはいいや」
大輝「なんで?」

前から思っていたことだった。
○○はなぜかメンバーに会いたがらない。


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