道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~
○○が目を見て答えないから悪いんだよ。
慧「誰かと連絡とってるんでしょ?」
○○「……」
慧「誰?」
俺がそう問い詰めている間にも、○○のスマホは震える。
慧「ほら、返事してあげなよ。それとも、俺にばれたら困る相手なの?」
○○「......」
付き合ってから最近まで、○○はずっと俺のことだけが好きなんだと思ってた。
だけど、それは間違いだったみたいだ。
慧「黙ってるってことは、そういうことだよね?」
○○「......」
いかにも“傷つきました”って顔で俺を睨みつけてくる○○。
なんだよ、それ。
傷ついてるのはこっちだよ。
○○を無理矢理引っ張って玄関の外に連れ出し、彼女の荷物を押し付ける。