道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~
すみれ「えぇ、じゃあ映画2本?すごーーい。
やっぱり、芸能人って違うなぁ〜笑」
亮平「そんなことねぇよ?笑。俺なんか、まだまだだしさ笑」
すみれ「凄いことだよー!!!」
可愛いなぁ。
素直になんでも話してきて、笑って、怒って、真剣な話を聞いてくれる。
この子に悩みを話したら、受け止めてくれるんじゃないか…。
そう思ったんだ。
亮平「俺さ…………」
すみれ「………。亮平くん、大丈夫!あの山田亮平だよ!?死ぬわけない。私が死なせない!泣きたい時は泣けばいい。私が、全部受け止めるから。だから、明日からもここに来るね…!」
少し黙ってしまったすみれちゃん。
困らせたかな、なんて思ってたら。
涙を見せながら俺を勇気づけてくれた。
亮平「じゃあ、すみれちゃんのこと、頼っちゃおうかな…笑」
すみれ「頼って!!笑」
こんな出会いで、俺らはすごく仲良くなった。
宣言した通り、すみれは毎日足の検診の時に病室に寄ってくれた。
俺の好きな甘いもんとかたまに持ってきてくれたり。
亮平「すみれ、どっか行きたいとこないの?」
すみれ「えぇーーー、んーーー、私はね〜」
亮平「ねぇーの?」
すみれ「んーーー、遊園地に行きたい!」
亮平「おぉ、いいな!俺も好き」
無邪気に笑う君に、知らないうちに恋してた。
でも、俺が今気持ちを伝えたところで俺が先に死ぬかもしれない。
そう思うと、気持ちなんか伝えられなかった。