道。_君がくれた道しるべ_ ~Blue Berry短編集~
大川 Side
たまたま、たまたま通りかかった病棟。
ドアが開いている病室の中には、涙を流してる男の人。
たぶん私と同い年くらいかな?
病室の机から落ちてきた1枚の紙。
診断結果が書いてあった…。
それから、亮平とは仲良くなって毎日会う仲になった。
亮平「どう?」
すみれ「え、ごめん!聞いてなかった〜笑」
亮平「今度の外出許可で行かねぇー?」
すみれ「え!行く〜!でも、大丈夫なの…?」
亮平「大丈夫だって!」
亮平は、いつも「大丈夫」って言う。
たまに、弱音を吐くこともあるけど、この「大丈夫」は、信用できる気がした。
すみれ「わかった!行こ!」
亮平「よっしゃ!楽しみ!」
だんだん、亮平に惹かれてるのかもしれない。
相手は、アイドルなのに…。
好きになっちゃいけない相手なのに…。
私なんか、ただの友達としか思ってないんだろうな。