ワケあり男子
向こうを指さすけれど、首を横に振られてしまった。



「いつも男とばかり話してるから、たまにはこうしてかわいい子と話したい」



そんな優しい笑顔で言われたら、本気にしちゃう女の子はたくさんいるんだろうなぁ。



「大学には仲のいい女の子…いないんですか?」



「そうだなぁー。それとこれとは別なんだよね。高校生と話すのが好きだから」




「はい、変態さん認定。如月さんが一番キケンだろーが!!」



びっ…びっくりしたぁ。



カウンターから身を乗り出して、太一くんが叫んでいる。



「ハハ。俺のは純粋だからいーの」



「純粋も不純もあるかよ。とりあえずよこせ、その女」



太一くん、見かけによらず発言が過激…。



もしどちらかが本当にキケンだとしても、如月さんの側にいる方が良さそう。



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