ワケあり男子
「律…俺が言っても勉強しないからさ。乃愛ちゃんが協力してくれると助かる」



私で…力になれるのかな?



律くんは嫌がらない?



「無理なら断っていいよ」



「私は…いいですよ。律くんは、どう思うのかな」



「喜ぶんじゃないかな。あ、浮かれすぎて勉強にならないかも」



「まさか…」



「よかったら、今日からどう?」



今日から!?



「それは…いいですけど…」



特に予定もないし、律くんと一緒に…。



それは私も集中できないかも。



「嬉しそうだね、オッケーってことかな」



如月さんの言葉で、自分がニヤニヤしていたことに気がついた。



「は、はいっ…。教えるとかはできないんで…一緒に勉強するってことでお願いします」



ありがとう。俺も今日はもうバイト上がるし、先に一緒に行こうか。律にはすぐに来るように伝えておくよ」



「はい」




そうしていきなり、律くんと一緒に勉強をすることになった…。



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