ワケあり男子
「ううん、なにも…」
横に首を振るけれど、律くんはなんだか納得がいかないといった風に見える。
「困ったことがあれば俺に言って」
「うん、本当に大丈夫だよ」
「そか」
心配してくれてる…?
電車で助けてくれた時もそうだけど、律くんは優しいよね。
「乃愛、こっち向いて」
いつの間にか視線が落ちていたからか、律くんにそう声をかけられる。
見上げると、両手になにか小さなカップをひとつずつ持っている。
「アイス食う?」
アイス!?
「兄貴の知り合いが牧場でアイス作ってて、送ってきた。すげぇうまいよ」
牧場のアイス!?
食べてみたい、美味しそう!
横に首を振るけれど、律くんはなんだか納得がいかないといった風に見える。
「困ったことがあれば俺に言って」
「うん、本当に大丈夫だよ」
「そか」
心配してくれてる…?
電車で助けてくれた時もそうだけど、律くんは優しいよね。
「乃愛、こっち向いて」
いつの間にか視線が落ちていたからか、律くんにそう声をかけられる。
見上げると、両手になにか小さなカップをひとつずつ持っている。
「アイス食う?」
アイス!?
「兄貴の知り合いが牧場でアイス作ってて、送ってきた。すげぇうまいよ」
牧場のアイス!?
食べてみたい、美味しそう!