ワケあり男子
「アイス溶けるよ」
わっ!
ボーッとしているうちに、スプーンにすくったアイスが溶けて零れ落ちそうになっていた。
急いで口に運ぶ。
「おいしい!」
「いい顔してる。アイスのCM出れそう」
CM!?
私が?
しかも唐突…。
「そっ…そうかなぁ。律くんの方がCM効果あるよ」
「俺が?じゃあ食べさせて」
うそっ。
食べさせるの!?
律くんはふにゃっと無防備な笑顔になり、自分の唇を指さしている。
友達ってこんなことまでするの!?
ううん、今はCMの設定…。
そう、そうだよ。
わかってはいるけど。
スプーンを持つ手が、ふっ…震える。
わっ!
ボーッとしているうちに、スプーンにすくったアイスが溶けて零れ落ちそうになっていた。
急いで口に運ぶ。
「おいしい!」
「いい顔してる。アイスのCM出れそう」
CM!?
私が?
しかも唐突…。
「そっ…そうかなぁ。律くんの方がCM効果あるよ」
「俺が?じゃあ食べさせて」
うそっ。
食べさせるの!?
律くんはふにゃっと無防備な笑顔になり、自分の唇を指さしている。
友達ってこんなことまでするの!?
ううん、今はCMの設定…。
そう、そうだよ。
わかってはいるけど。
スプーンを持つ手が、ふっ…震える。