ワケあり男子
「放課後、ここで待ってるね。絶対に来てよー」
そう言って渡されたのは、ポケットティッシュ。
それには隣の駅のカラオケ店の広告が印刷されている。
あまりに突然のことで面食らっている間に、河村さんは立ち上がってコートの方へ行ってしまった。
からかわれた?
ティッシュを見つめたまま固まっていると、先生が笛を鳴らし集合の合図がかかった。
体育の授業が終わり、河村さんに話しかけるタイミングを失う。
ここは百合ちゃんに相談しようか。
…ううん。
籾高に対して否定的だったし、如月さんに会うとなると危なっかしいって止められちゃうよ。
もし話したら、行かないっていう選択肢しかない…。
そう言って渡されたのは、ポケットティッシュ。
それには隣の駅のカラオケ店の広告が印刷されている。
あまりに突然のことで面食らっている間に、河村さんは立ち上がってコートの方へ行ってしまった。
からかわれた?
ティッシュを見つめたまま固まっていると、先生が笛を鳴らし集合の合図がかかった。
体育の授業が終わり、河村さんに話しかけるタイミングを失う。
ここは百合ちゃんに相談しようか。
…ううん。
籾高に対して否定的だったし、如月さんに会うとなると危なっかしいって止められちゃうよ。
もし話したら、行かないっていう選択肢しかない…。