ワケあり男子
安心しろよって、私がヤキモキしてること、バレちゃってるよね。



「松風女子の制服って…あれだな」



へ?あれ?



太一くんがジーッとこっちを見ている。



「なんですか?」



「スカート丈、長すぎ。シャツのボタン上まで留めすぎ。窮屈そうだな」



そ…そうかな。



普通に着てるつもりなんだけど…。



「大丈夫…ですよ?」



「制服、着崩してみる?律好みにしてやろうか」



律くんの…好みに?



ちょっと…興味ある…かも。



ドキドキしたまま固まっていると、太一くんが腰に手を回してきた。



えっ、ええっ。



「ウエスト細いな…うわ!」



突然、太一くんが床にしゃがみこんだ。



「乃愛ちゃんに手ぇ出したら律に殺されるよ」



いつの間にか、如月さんが戻ってきていた。





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