fish
今日も放課後、当番の仕事をするため
図書室でいると
静かで落ち着いた雰囲気とは似合わない
全身怪我だらけの狭霧君が入ってきた。
あまりにもひどい怪我に驚いて
「狭霧君!!どうしたのそれ。」
椅子に座り本を取り出す彼に思わず声をかけてしまった。
喚く私に視線を向けて、軽く舌打ちして
席を立って図書室を出て行こうとする。
そんな彼を呼び止めて
「狭霧君!!待って。
その手やばいよ。そんな腫れ方折れてるかもしれないよ??
病院いかなきゃ、、、。」
私1人興奮して話しかけいると
彼が冷たい表情で私を切り離すように口を開いた。
「皐さん、ごめんなさい。
ほっといてくれませんか?」
「だけど...
家の人にちゃんと言って病院に、、」
「その家の人間にやられたのに?」
私が言い終わる前にそう被せてきた。