蘭蝶 短編集
『告白は本気』



「嘘…。」



『俺が謝ったのは諦めるからって言った事。俺言い終わって気づいちゃったんだよね、愛美の事フラれたって諦められないって。だから、訂正しようとして謝った』



「私の…勘違い…。」



『うん。だからさ、愛美。改めて……フッて下さい』



張り裂けそうな胸を隠すように笑顔を向けた。



「……無理だよ、私に伶くんをフル事は出来ない」



愛美の返答は俺が予想していたものとは違って動揺してしまう



『なんで…?』



「そんなの…、私も伶くんが好きだから…だよ」



そう言って俺の胸に飛び込んできた愛美に放心状態の俺


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