蘭蝶 短編集
え?だって…え?頭の中が大混乱の中腕の中に居る愛美の体温を感じこれが現実だと教えてくれる



「メッセージ、気づいてたけど返信しないでごめんなさい。伶くんが真剣にストラップ選んでるのを見た時に彼女さん居るんだなって思ったの」



ぽつりぽつりと話し出した愛美に耳を傾ける



「だけど、伶くんとメッセージのやり取りしたり、話したりしてるうちにどんどん好きになっちゃって…。だけど、彼女さんからしたらよく思われないだろうなって思ったらどんどん罪悪感が生まれてきちゃって…。」



『うん』



「だから、メッセージ送るのをやめたの。だけど、親友がね、私の様子が可笑しいって心配してくれて…。事の経緯を話したら聞けばいいって。だから昨日伶くんの学校に行ったんだ」


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