蘭蝶 短編集
やっぱり、昨日見たあの子は愛美だったのかと思った



「そしたら女の子と手繋いで走ってて…。ストラップも鞄に付けてたしその子が彼女さんなんだなって…。」



『愛美、それ彼女じゃねぇよ。姉だ』



「うそ、あんな美人なお姉さんがいるの…?」



携帯を出して美玲と映っている写真を愛美に見せた



「…ほんとだ…、」



『な?これで、俺に彼女居ないって証明できた?』



コクンと頷いた愛美を見てこれでやっと言えると息を吐いた



『愛美、俺と付き合ってください』



「…っ、はい。宜しくお願いします」



その言葉と同時に愛美を強く抱きしめた



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