蘭蝶 短編集
「美玲、手」



私の方に差し出された湊の手



差し出された手を握る



「え?湊くんが手繋いでるわよ!!」



「あの地味子遂に捨てられたのね」



「てか、あの子誰よ!!」



「あの子って金曜の美人じゃね?」



様々な声が聞こえた



『み、湊、皆見てる…』



「見せつけとけ、お前は"俺の"だ。」



そのまま教室まで手を繋いだままだった。



校庭同様教室でも騒ぎが凄かった…



「え?うちのクラス!?」



「あんな子居なかったよな?!」



「転校生…?」



その中の1人が声を掛けてきて…



「あんた、誰?」



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