蘭蝶 短編集
「こいつがお前が言ってたヤツ?」



「そ。今お誘い中」



『だから、私は何回言われても族には入らない』



「うわ、不良にしては珍しいな」



「でもね、君は入る運命なんだよね。」



そう言った蘭蝶の声を最後に私の意識は強制的にブラックアウトした



次に目を覚ましたのはどこかの部屋



当たりを見回しても必要最低限のもの以外なにもない部屋



『……ここどこ…』



「あ、目覚めた?」



ドアを開けて入って来たのは美少女



『……、誰』



「やだな、蘭蝶だよ」



「あぁ」



そう言えば蘭蝶の正体は女だったっけ…、と思い出す



< 33 / 116 >

この作品をシェア

pagetop