蘭蝶 短編集
「おー、怖。で、あそこにいるのが海堂陣だよ。女嫌いなんだよね」



『あっそ。そんなに睨まなくたって私ここに入る予定ないから』



私がそういうと海堂陣以外がコイツ何言ってるの?とでも言いたげな視線を投げてきた



疑問に思って藍堂美玲を見るとその疑問の答えが返って来た



「咲、ここは蝶華の幹部室なんだ。ここに居るってことは、今日から咲はここの一員なの。」



『は?』



「要するに、ここの倉庫に連れて来られてる時点で咲は強制的にこの族の一員だよ」



と、笑顔で言った藍堂美玲に軽く殺意が沸いた



『私の拒権』



「そんなもんは存在しないよー。総長の決定は絶対だしね!」



今まで静かだった夕凪湊そう楽しそうに言った



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