蘭蝶 短編集

間違えないように慎重に電話番号を入力する



そして、一通だけ愛美にメールを送った



[伶です。電話番号登録させて貰いました。
このメールから俺のも登録宜しく。]



素っ気ない文章だろうか…？



打ち直そうかと迷っているとトントンとドアをノックする音が響きびっくりして送信ボタンを押してしまった



「伶ー？入るよ？」



入ってきたのは美玲で、王蝶の倉庫から帰ってきた事を知った



『あ、あぁ。』



「ん？どうしたの？なんか、まずかった？」



「あ、いや、なんでもない。それより、用があったんだろ？」