16歳。ブルーアイス。


「昨日さ、香川ってわかる?2組の。みーちゃんに告られて付き合ったって、部活終わり浮かれてたわ。男がはしゃぐなよな。気持ちわるい。」
「あー、そうなんだー。香川は中学一緒だったなー喋ったことないけど。みーちゃん好きな人できたって言ってたけどあいつだったのか。」
自身に恋愛経験がないため、よりいっそう人の恋愛に興味のない私は、以前みーちゃんがグループで話しているのを小耳に挟みつつも、その輪には入らなかったのだった。

「みたいだね。みーちゃん、部活終わるまで待ったみたいでさ、二人が帰っていくところ見ちゃったんだけどなんかもうすごい熱気?だった。高校生にもなって逆に恥ずかしいわ。」
少し嘲りの入った有紗の口調を、私は嫌いではなかった。


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