君と私の距離
「音楽聴く?」


そう聞く准くんに
私は頷く


するとしばらくして
聞こえてきたのは
私の好きな歌手の歌


「あ、この歌好き〜」


「知ってる笑」


「…え?」


この歌手を好きなんて
私は准くんに言ったことがない


「美帆に聞いたんだ笑
今日はお前の好きな物
づくしにしたくて」


その言葉に泣きたくなった

悲しいんじゃない
嬉しくて嬉しくて
涙がこぼれそうだった
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