あなただけ見つめてる
その言葉を発した瞬間
明るすぎるくらいの光に包まれた野獣
もとい、雅也
「ん・・・」
目を開ければ、イケメンな顔を持つ男が
「だ・・・だれ?」
「雅也だ。俺の顔を見て驚くな」
「いや。驚くでしょ?野獣・・・じゃなくて
人間の顔がこんなきれいな顔をしてたら」
「は?今何と言った」
「人間の顔」
「俺は、元に戻れたのか!」
手で顔を触っている雅也
「良かったわね?これで、あたしは用済みでしょう?」
「まさか、戻れるとでも?」
「戻りたいのよ」
「ははっいいだろう。現世でもどうせ
俺からは逃げられない。覚悟しておけ」
そう言って、あたしの真下から青白い光が差し込んだと思ったら
今度はあたしが、どこかに飛ばされてしまった