あなただけ見つめてる
バレンタイン
春果×大我
「春果ー」
「おはよ。千代」
「おはよー。今日持ってきた?」
「もちろん」
今日は年に1度のバレンタイン
「もちろん、大我にも渡すんでしょ?」
「どうしようかなー」
大我はモテる。
去年も、莫大な量のチョコを持ってたし
「春果さ、チョコ渡さないなら、誰にあげんのよ?」
誰にって
「自分用にする」
「はぁ・・・」
何?そのため息
そんな話をしていると
クラスについてしまった。
あたしも千代も同じクラスで
席も前後だから、いつも一緒に居る
「いい?大我君ももしかしたら
”彼女”作っちゃうかもしれないのよ?」
彼女・・・かぁ
「あんただって、好きなんじゃないの?」
「好きだけど・・・」
きっと大我は忘れちゃってるよね?
あんな約束、
昔の約束だもん・・・
そんな中聞こえた黄色い悲鳴