あなただけ見つめてる
バレンタイン

春果×大我



「春果ー」

「おはよ。千代」

「おはよー。今日持ってきた?」

「もちろん」

今日は年に1度のバレンタイン

「もちろん、大我にも渡すんでしょ?」

「どうしようかなー」

大我はモテる。
去年も、莫大な量のチョコを持ってたし

「春果さ、チョコ渡さないなら、誰にあげんのよ?」

誰にって

「自分用にする」

「はぁ・・・」

何?そのため息

そんな話をしていると
クラスについてしまった。
あたしも千代も同じクラスで
席も前後だから、いつも一緒に居る

「いい?大我君ももしかしたら
”彼女”作っちゃうかもしれないのよ?」

彼女・・・かぁ

「あんただって、好きなんじゃないの?」

「好きだけど・・・」

きっと大我は忘れちゃってるよね?
あんな約束、
昔の約束だもん・・・

そんな中聞こえた黄色い悲鳴

< 109 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop