あなただけ見つめてる
翌日
学校では、俺と春果が一緒に早退したことで
持ち上がっていた
「ねぇ!大我うそでしょ?
あんな子と、出来てるなんて」
「あんな子って誰だよ」
「誰って・・・」
「春果を、ひどく言うやつは許さねぇぞ」
「「え?」」
クラス中が静まり返った瞬間
クラスのヤローどもは
「なんだよ。せっかく狙ってたのによ」
「ほんと、大我なんて女、選びたい放題じゃねぇか」
選びたい放題ね
確かにそうかもな?
でも
「俺の女は1人だけで十分なんだよ」
「私たちに、勝ち目はないっていうの?」
「ねぇな」
がっくりと項垂れていく女ども
「席に就けー」
みんなが席に着くも、まだ、来ていない春果
「なんだ。庄司は休みか」
ザワザワとし始めたクラス内
「せ、先生!庄司から連絡が入って・・・」
「庄司からですか?」
「はい」