あなただけ見つめてる

春果?

「今、庄司の父親と一緒に海外へ飛んだそうです」

「は?」

「そういう事だよ。それ」

「君には・・・」

「関係あんだろ。俺、アイツの身内だし」

「そうだったのか」

何で、何も言わないで言ったんだよ

「春果__________」


居てもたってもいられず
屋上に行った俺は
すぐさまお袋に連絡

「なんですか」

「どうして何も言わなかった」

「どうして?あなたがよくわかっているでしょう?」

俺がわかっている?

「ふざけんな!それでも、母親かよ!」

「母親ですからよ。」

「あ?」

「義理とはいえ、大我に恋心を持っているのに
気づいていないはずがないでしょう?
もともと、海外に行く予定だったのを
今回に早めただけです。」

くそっ

「てめぇじゃ、話にならねぇ」

「なんて事を」

< 116 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop